百済観音の腕   傷ついちゃいました



 気になったのは法隆寺です。百済観音はどこで誰が作ったかが不明なようです。いろい
ろな説があり、論争は明治以来、続いているようです。昔は虚空蔵観音と呼んでいたそうですが、学者が「百済の影響を受けているから、百済観音だ」と言い張り、そういう呼び名に法隆寺も乗っかったようです。百済は朝鮮半島にありました。「何でも自分のところが一番」と、主張する韓国の観光客が、この名前に拘り「この仏像は韓国で作られたものだ」と、主張したそうです。

 我々を案内してくれたボランティアガイドのお爺さんは「材料を知っただけで分かるはず。日本にしか生えていない楠を削っている、韓国製というのは、いかがなものか、ですが本人達はすっかり韓国製と思い込んでいて、証拠を挙げても理解出来ない様子でした」と呆れていました。それにしても、国宝の百済観音は、左腕が折れています。

 「どうして折れているんですか」と聞いたら、ガイドは「橋本龍太郎とシラク大統領のトップ会談が日本とフランスの交流会に絡んで行われ、シラク大統領が強く百済観音を展示したいと主張したようです。その結果、やむを得ず法隆寺は貸し出すことにしたのです」


 ところが、ルーブルへ展示された木像には強いライトが当てられた。担当者の不始末で「腕に傷が付いた」という結果になってしまった。傷が付いたと言うことは、当時の朝日新聞が報じています。もっとも南京虐殺や、慰安婦報道を架空の本から抜き出し、真実として報じていたので、当時から朝日には「嘘つき・ねつ造」が蔓延っていたのでしょう。ただここに記事を書いている人は朝日の記者ではなく外部の人ですから、ねつ造する必要もないでしょう。



 いずれにしても「、木像に強い光を当てるなど論外。日本の国宝の腕を折るなどと言う扱いは、これもまた論外。文化程度の高さを誇るフランスのルーブルでさえ、木像の扱いを知らない“無知ぶり”をさらけ出したのです。本当なら日本の関係者は、怒り狂うのが当然だし、強いライトを当てての展示はやめさせるべきなのでしょうが、そういうことが起こった様子はありません。

 石の文化と木の文化の違いを、フランスの美術関係者は全く知らなかったから、強いライトを当てて、綺麗に見せるのがいいことだと思ったのでしょう。偉そうにしていますがフランス人の文化程度はこの程度なのです。 法隆寺で百済観音を見る機会があれば、左腕の肘の部分をよく見てください。いかにも不自然な形をしています
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